さて今日は収納の話です。
プランを考えるとき、一番要望が多いのは
収納をできるだけ多く
ということではないでしょうか。
収納の多い家・・・と言うのは、女性の憧れです。
いつも、すっきりと片付いた部屋は気持ちのいいもの
ですし、急なお客様にも慌てることはありません。
新築でも、リフォームでも、大容量の
クローゼットや壁面収納など夢は膨らみます。
が、壁面収納を始め、クローゼット内の収納パーツなどは、
あれもこれもと取り揃えていくと、意外に値段が跳ね上がる
結果になり、結局はあきらめざるを得ません。
また、このように壁面一面を収納として使ってしまうと、
当然のごとく、そこには家具などは置けなくなってしまいます。
もちろん、新築やリフォームしたばかりの部屋に、古いタンスは
似合いませんから、置きたくはありません。
結局「これを機会に捨ててしまおう!」となるのですが、
せっかくの使い勝手のよいタンスを、ただ古いから・・・
という理由だけで捨てる必要はありません。
たとえば、
◎クローゼット内に、この古いタンスをすっぽりと入れてしまう。
◎どうしても入らなければ、入るサイズに、タンスを切ってもらう。
ほんのちょっと工夫をすれば、古いタンスは、とても役に立ちます。
実際、ずっと使ってきたタンスは、慣れているので、使い勝手も良い
ですし、何よりたいした費用はかかりません。
収納名人の方達が、クローゼット内を細かに仕切り、カゴを
たくさん使っている写真や映像を見たことがあるかと思います。
あれも、ある種の簡易引き出しだと言えます。
昔も今も、日本の暮らしには、「引き出し」が合って
いるのかもしれませんね。
収納が多くある間取りを希望される方が
多いのですが、ある程度家の大きさが限定されている
場合、そう簡単に収納面積を増やすことはできません。
そんな時は、壁、床、天井などの、無駄空間を
収納に当てたらいかがでしょうか。
例えば、壁の厚さは最大で120mmありますので
その120mmの奥行きを利用して、本棚に利用できます。
床下も30センチくらいの空間があるので、そこを
上手に利用するのも一つのアイデアだと思います。
壁の中と床下は収納に利用できる有効なスペースです。
ただ、いくら収納があっても、モノを整理できなければ
収納が足らないとなってしまうのは当然です。
収納が多くなればなるほどモノが溢れる。
収納が少なければ、スッキリモノを色々持ち込まない
など収納の面積によって整理したいですね。
理想の収納面積は、家の面積の20%くらいだと言われています。
あなたは収納名人でしょうか?