現在の住宅産業は、高気密化された
住宅が主流となってきています。
しかし、本当にこの住宅は大丈夫なのでしょうか?
いま、家族が安心して暮らせるはずの家に、
見えない弊害による健康被害が増えています。
■現代住宅の弊害
冷房によって冷やされた空気、暖房によって暖められた空気、
これを高気密の部屋に閉じ込め省エネルギー化させようとした
現代住宅、もっと大事なものを見落としているのではないでしょうか?
室内で常に発生している湿気(水分)、化学物質等もその空気と一緒に、
閉じ込めてしまっているのではないでしょうか?
■健康住宅
最近は、健康ブームで住宅も例外ではありません。
珪藻土を塗ったからとか、ホルムアルデヒドを含まない建材を
使ったからとか自然素材だけを使ったからとか高気密、高断熱で
換気システムが装備されているから健康住宅だと盛んにPRしています。
しかしそんなものは一つの要因であって全てではありません。
■健康住宅というには
1)結露、カビ、ダニが発生しない住宅
2)家中の温度差が少ない住宅
3)冷暖房、光熱費の少ない省エネルギーの住宅
4)室内の空気環境が良い住宅
などがあげられます。
間取りや外観、設備がよくても住む人が健康に
快適に住めなければ健康住宅ではありません。
■室内温度
夏、住宅の壁の中、屋根裏、特に断熱材などの
部材が日差しによる熱を蓄熱し、その熱を室内に放出
するので夜になっても部屋の中が暑く、
適温にする為には必要以上のエネルギーが消費される
ことになるのです。
また冷房によって冷やされた冷たい空気だけが
床部にたまって天井付近はなかなか冷やされないのです。
天井付近まで冷やそうとすると床部を必要以上に冷やさなければ、
部屋全体が冷やされないのです。
冬、ヒーターによって暖められた部屋の天井付近と
床付近ではかなり温度差が生じているってご存知ですか。
暖められた空気は上へ、冷やされた空気は下へ、
この原理を考えるとわかるように足元まで暖めようとすると
必要以上のエネルギーが消費されることになるのです。