初めての家づくりは不安も多く、誰かに相談したくなるものです。
このとき、誰を相談相手に選びますか?
住宅会社の場合、
「弊社で家づくりをしたら、あなたが満足する家が完成しますよ」
「あなたのこだわりを、必ず実現させてみせます」
と言います。
「あなたの家づくりだと、A社の方がピッタリですね。
あちらに問い合わせてみたらどうですか?」
と親切にアドバイスしてくれる業者は、一握りもいないでしょう。
次に金融機関や公共機関に相談した場合。
彼らは第三者としての立場で相談に乗ってくれます。
しかし、
「○○建設は今までにトラブルを抱えたことはないのか?」
「○○ハウスは本当に安くていい家を建ててくれるのか?」
「○○工務店はつぶれる心配は無いのか?」
といった質問には答えてくれません。
その立場上、固有名詞が出てくるような、私たち消費者にとって
一番関心のある質問には、答えられないことが多いんです。
それでは、新築経験がある友人や知人、親戚はどうでしょう。
彼らは、きっと親身になって答えてくれるでしょう。
固有名詞が出てくる質問にも、自分の知識をフル稼働して
答えてくれることでしょう。
しかし、それはその人の体験や人から聞いたことを答えているに過ぎません。
新築経験といっても、1回しかない人がほとんど。
多い人でも数回程度でしょう。
だから、彼らに相談しても、どうしても本質的なことは分からないんです。
本当に知りたいことに関しては、業界関係者に尋ねるしかありません。
不安な時、誰かに助けて欲しい時は、相談相手を冷静に選べないことがあります。
それぞれの相談相手の長所と短所を理解して、アドバイスを上手に活用したいものですね。