よく聞かれる質問。
ハウスメーカーの家は高くて、建築サポートの家は安い。
なぜ?
ハウスメーカーの家は経費がたくさん建築費に入っているので高い。
建築サポートの家は経費が建築費に入っていないので安い。
これが答えです。
さて、今日の本題。
その土地には5つの価格があります。
土地選びをする時、その地域の土地価格の相場が気になるものです。
土地価格を表すのに『一物四価(いちぶつよんか)』という言葉が
あります。
『1つの土地に4つの価格がある』という意味です。
4つの価格とは、
・実勢価格・・・実際の取引が成立する価格
・公示地価・・・国土交通省が公示する『標準地』の価格
・相続税評価額・・・相続税や贈与税を計算するときの基準となる課税価格
・固定資産税評価額・・・固定資産税などの税金を計算する基準となる価格
のことです。
これに
・鑑定評価額・・・不動産鑑定士(補助)が鑑定した不動産の価格
を加えて『一物五価』ともいいます。
このように、土地の価格は価値を知る目的に応じて変わってしまうんです。
あなたが気に入った土地を見つけた時、その価格が適正かどうか
チェックしたいなら実勢価格を調べると良いでしょう。
実勢価格を調べる方法のひとつとして、国土交通省の『不動産取引価格情報検索』
があります。
(http://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet)
不動産取引を行った当事者にアンケート調査を行い、その結果をデータ化して
公表しているものです。
(スタッフが新築した際にも調査票が届きました)
画面左側の検索条件を入力すれば、
・最寄り駅の名称や距離
・取引総額
・土地の坪単価や面積、形状
・前面道路の幅員や種類
・取引時期
など、さまざまなことがわかります。
とても興味深いデータです。
ところで、土地に5つの価格があるということは、6つ目の
価格としてあなたなりの価格(=値切り)を提示してもいいという
ことでしょうか?
はい。もちろんOKです。
しかし、ただ単に値引きを持ちかけるのはやめましょう。
それでは相手に失礼です。
なぜその価格にしてほしいのか、その根拠を相手に伝えなければなりません。
例えば、
「土地と建物で3千万円の予算があります。
こんな建物を計画しているので、建物に2千万円の予算が必要です。
今の収入では、これ以上融資を受けることができません。
予算に合う土地を探そうとしたのですが、この土地以上に気に入るところ
を見つけられませんでした。」
という具合に。
これは、かなり自分勝手な根拠です。
しかし、それでいいんです。
後は、相手がそれを受け入れるかどうかですから。
人気が高い土地なら、この交渉は受け入れられないでしょう。
しかし、一日でも早く売りたい状態であれば業者は交渉に応じます。
ただし、
「○か月以内に新築するのなら売ってもいいですよ」
という具合に、業者からも条件を提示されることはあります。
ところで、土地の価格交渉はOKですが、建物の価格交渉は
お勧めできません。
なぜなら、材料の質を落とされたり、手抜き工事をされるリスクがあるからです。
用心してくださいね。