注文住宅をサポートする佐賀の建築事務所からのブログ

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今日は注文住宅のトラブルについて。

建て売りの場合はその住宅を実際に見てから買うので

トラブルは少ないようです。

また、注文住宅はお金も高いので施主さんも業者も慎重に

進めなければなりません。

 

 

インターネットなどでそのトラブルの内容を見てみると

一番多いのが、施主が思っていた、考えていた外観や

仕様、納まりが違うというものです。

図面ができて契約し工事が始り、ある程度形が見えてきてから

施主がこんなはずではない!

なんで、窓ガラスが透明なのか?

何で天井高が2300ミリしかないの?

なんでサイディングの色がこの色?

なんでこの外観?

何でこの材料?

などなど他にもたくさんあります。

ということで工務店やハウスメーカーにクレームを言うとい

うことです。

 

 

う~

これは嘘のような本当の話なんです。

契約時、工事着工時点でこんな基本的なことは分かっているはず!

こような問題、トラブルが多い原因は

施主と建築業者が共同作業をしていないからです。

施主は建築業者任せで、自分の家がどのような材料を使い

どのような納まりになっているのかを図面があるにも係らず

確認しない。要するに真剣さがないんです。

勉強不足です。

 

 

たとえば、天井高は多くの場合、2400ミリですがこれも多くの

場合なんです。

標準的な高さでも何でもありません。

建築基準法で居室の天井高は2300以上と決まっています。

建築士や施主の好みで2300ミリのような少し低い場合もあるんです。

居室じゃないトイレ等は2200ミリのようなもっと低い場合もあるんです。

2400ミリあるのが標準だと思っていた施主。

図面に記入されている天井高を確認しなかった施主。

天井が仕上がってから低い!

ということになります。

 

 

注文住宅の場合は施主が主役です。

建築会社はその家づくりを手伝う立場です。

もっと自分が注文した家ならばもっと真剣に図面や資料を見て

注文したとおりになっているのか、希望したとおりの材料が

使われているのか、確認しなければなりません。

建築業者が最近、図面が出来たら施主に承認の印鑑をもらう

ケースも多いですが、あれはトラブルになっても、建築業者が

ちゃんと承認をもらった通りに家を作ったから責任はないですよ。

という自社を守るためのものです。

承認の印鑑を押すときに、後でいろいろな問題が出てきたときは

キチンとやりなおすことも確認しておきましょう。

そうしないと揉めますよ。

 

 

私が家づくりのアドバイスサポートを始めたきっかけもこのような

建築業者と施主の知識差をなくし大小のトラブルを防ぐためです。

そして、出来るだけ安い金額で家を建ててほしいと思ったからです。

ところで、

施主がやらなければならないことを怠ると上で書いたような

事態になってしまい、建築会社とのトラブルになります。

その点、規格住宅、企画住宅の場合は仕様や納まりが最初から

決まっているのでそのようなトラブルはあまりありません。

家づくりに集中できない方、勉強をしない方は注文住宅を

建てない方が無難です。

一方、建築会社は普通より、違う納まりや、違う材料を使う場合は

いくら図面に記入していようが、施主に説明し確認する必要があります。

施主が注文した家を建てるのが注文住宅の基本ですから。

それを怠ると施主とのトラブルになります。

結局のところ注文住宅の家づくりは施主と建築業者との共同作業

ということです。

 

 

共同作業ですからどちらかがきちんと自分がやらなければなら

ないことをやらないと問題が起こります。

私が図面が完成してから1ヶ月~2ヶ月してから着工してもらうのは、

図面をゆっくり見る時間が必要だと思うからです。

工事が始ると現場はあれよあれよという間に進んでいきます。

そこで注文した家と違うと言っても後の祭りです。

そうならないために、図面を基に分からない部分は全部確認し

間違いないということが確認できた時点で着工すればいいのです。

施主の勉強不足、確認不足、業者任せ!

建築業者の説明不足、確認不足、説明資料不足!

この2つがいろいろなトラブルの原因です。

ご注意を!

 

 

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